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 まちづくり会社は都市の代表者
 本町にあった第一勧銀の保存問題でも、今回のカタクラモールの再開発問題でも、複数の地元団体がまちづくりや中心市街地活性化のために大変活発に活動し、執拗に企業に働きかけた。松本市民のまちへの愛着心は素晴らしいものがある。   しかし、どうやら今回のイオンモール計画?についても、連携して心ある市民やNPO、各種団体が、それぞれの熱意ゆえかまとまれないでいるようだ。   
中心市街地を対象にした、様々な株主(ステークホルダー)による「まちづくり会社」が必要ではないだろうか。そんなまちづくり会社が立ち上がるのであれば、外部の巨人開発者と、対等に話し合いができるだろう。 

(参照) 以下は、東久留米のイオンモールを視察した芝山市議の報告です
2013年09月06日  
 イオンモール開発計画の公表が迫りつつあるようです。2016年秋の開業を目指す中で,残る期間は3年。そろそろ計画発表のリミットというのがもっぱらの見方。

 巷では,設計事務所や学習会などの民間レベルで,望ましいイオンモールの姿を描き出しています。これはイオンモールと中心市街地の在り方や,松本の歴史文化に根差した新しいまちの姿はいかにあるべきか,といった考えを敷衍させて考え出されたもの,ということができるでしょう。当該学習会ではなんと3D画像まで作ってしまいました。

 新たなイオンモールを形成するうえで重要なファクターが,「カフラス」と「生物科学研究所」です。この二つの工業遺産は,松本の歴史の証明であり,これを活用することで歴史に立脚した新たなまちを形成することができるのです。
 一方,イオンモールとしての考え方は現時点イメージ図に止まっています。

 私たちの会派で東京都東久留米市にあるイオンモールに実態調査に行ってきました。ここは商圏や店舗面積など松本と近いことから選定したものですが,強い印象としては,「何でもそろうスモールタウン」という感じでした。まさにイオンタウン。つまり,イオンモールに中に一つのまちが形成されているのです。

 日用品はもとより,飲食,育児,託児所,医療機関,薬局,緑豊かな公園や,ジョギングコースまで併設されていました。平均滞在時間は1時間10分ということで,すぐ帰る人がいたとしてもその逆で3時間滞在する人もいるということになります。すごいものを見てしまった印象です。

 さらにテナントは多ければ多いほど儲かる,ということで150店舗は欲しかった(実際は130程度)と店長が述懐しておりました。

 仮にこうしたイオンモールができれば松本市のみならず,松本商圏のほとんどの人はイオンモールへと吸い込まれていくでしょう。
 そうなってしまっては地元,駅前,商店街,に深刻なダメージを与えることは火を見るよりも明らかです。

 それぞれの関係者,特に商店関係者にはもっと危機意識を持って,ただ反対ののろしを上げるだけでなく,仮にこうした店ができた場合自分たちとして何ができるのか,真剣に考えることが必要と考えます。

 「えんぎざマンション」は地元反対を押し切って現在建設中です。できる前,できてから,をイメージした戦略的取り組みが必要です。
http://shibayama.main.jp/subindex/shibayama_blog.html


 30数年前、ビックコミックだと思うのですが、原始人の家族を描いた楽しい漫画がありました。そこでのお金は穴の開いた大きな石でした。昔のアメリカでは、タバコも貨幣として通用したと読んだことがありますが、貯蓄性の乏しいことは同じです。
 これらなら不必要なほどの金持になっても困りますから、金持ちへの欲望はあまり肥大化しないと思いました。
しかし、生活が豊かになって、お金が生活上のリアルなお金と、定期預金通帳に始まる数字でしか確認できない大きなお金、その価値や存在を信用するしかない空虚なお金に二分されたとき、欲望というより金融資産が大きく減ずる不安が膨れ上がり、いくら金持ちになっても、そのお金が実態が見えない世界で価値が大きくも変動する「信用の塊」であることに怖れおののくようになったのだと思います。
 虚構性の極めて強いお金(金融資産)は、持てばもつほど安心を求めて数字を補強しようとするのでしょう。
 先進国を中心に、リーマンショックを契機とした国債増発が続き、どんな余震が起こるのかと不安を感じています。