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国策提言 アジア芸能大学

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アジア芸能大学の提案(国策)    2007-02-13

目次
1 今、なぜ芸能大学なのか
(1) 情報革命下の世界状況
(2) 芸能とその可能性
(3) 芸能大学の必要性
2 芸能がおかれている状況
3 芸能大学の概要
(1) 設立趣旨
(2) 概要
(3) 学部
(4) その他の活動
(5) 運営
(6) その他 
4 参考


1 今、なぜ芸能大学なのか
(1)情報革命下の世界状況
東西冷戦が終結し情報革命が進む中、経済と情報面での国境はすでに溶け出している。これらを契機として共通の宗教・言語・生活・歴史文化などを基調とする民族意識が顕在化している。

草の根レベルでも、物理的・経済的距離を超えて異文化との相互理解が求められる時代に入りつつある。そこでは、民族固有の独自性をそれぞれが再確認しつつ、他文化も尊重していくことが必要になる。

他方、国内を見ると、ライフスタイルや価値観の多様化など急激な時代変化の中で家庭・地域・学校・会社などの共同体における連帯性が希薄化するなか、孤独に苛まれた人々により多くの深刻な社会問題が生じている。

(2)芸能とその可能性
芸能というとテレビ・映画などの企業行為から伝統芸能・庶民の習い事まで多様なため捕らえにくく、今までは社会政策などにおいて包括的に取り組まれることがなかった。

しかし、芸能には
1.人々の歴史文化認識、失われつつある郷土愛、日本人としての自覚を高める 
2.余暇活動などを通じて生活の質を高める
3.観光誘客効果
4.和製アニメや韓流映画に見られるように、教育学習効果や諸国民の相互理解を促がす力などがある。

(3)芸能大学の必要性
情報の爆発とかつてない国際化の時代にあって、芸能に関しても国内外に向けたソフトパワーとして戦略的に全体を見通し、支援し、学問的に足元を固める専門機関の必要性が痛感される。

それは客観性・公共性を踏まえつつも、企業的攻めの感覚に富み、自由な創造性に裏打ちされた大学がふさわしい。

2 芸能がおかれている状況
ア マスコミやインターネットの世界では、放送と通信の融合、ブロードバンド、多チャンネル化等が進んでいる。
イ 都市化・情報化が急速に進んでいるなか、地域や世代間の交流が薄れ、伝統文化の継承が困難な状況にある。
ウ 数値化できることが優先される社会にあって、偏差値教育が進み、文化的素養・人間としての奥行き・将来への希望等が失われ、社会がすさんでいる。
エ 正規雇用という規格化された枠から外れた者は、将来を見失いがち。しかし、企業社会とは表裏の関係にある癒し系の芸能の世界には、それらの若者が自己実現を果たせる多様な場がある。
オ 町おこし・村おこしの一環として民俗芸能・郷土芸能の保存活用に取り組む事例もあるが、多くは少子高齢化と人口減少社会・市町村合併・中心市街地の衰退等により、長期的に存続の危機に面している。

3 芸能大学の概要
(1) 設立趣旨
わが国の歴史・風土・文化を踏まえ、幅広く芸能を保護育成し、芸能の可能性を探求するなかで、国際人としても自己を確立し、芸能の世界ばかりでなく社会に活力を与え、指導的立場に立てる人材を育成する。

また、大学活動を通じて、文化の高揚と人々の暮らしの充実、地域の活性化に努め、あわせて国際社会に貢献する文化国家としての名誉ある国づくりをめざす。

アジアを中心とした芸能文化の拠点としての機能を備えたい。

(2)概要
ア 運営形態
(ア) 株式会社が設ける大学
大学は株式会社(仮称)日本芸術研究所(以下、研究所)が、構造改革特区制度により創設する。研究所は大学創設を目的に、国、自治体、関係団体、企業を株主として設置する(第三セクター方式)。このようにして芸能大学は、「企業性を有する大学」となる。研究所の株主である国・自治体・各種団体・企業等が経営に参画し、時代に即した実践教育と研究を目指す。

 ㈱アジア芸能研究所  ・・(株主:国、自治体、関係団体、企業)

アジア芸能大学   アジア芸能プロダクション
芸能大学に関わる研究所の第一の株主は国民であり、市民であり、住民である。芸能大学は、生き生きとした芸能として、その時々の人々に支持されていることが重要である。そのためには、企業のノウハウと活力の導入及び企業的システムが機能する大学運営が必要である。

(イ)アジア芸能プロダクション(企業活動 東京に設置)
「講座は実践の場、そして即自己形成の場であり、それそのものが作品性をもつ」生きた芸能道場とするための装置としてプロダクションを機能させる。

イ 内容
(ア) 教育・研究と企業性を追求(構造改革特区制度を活用)
(イ) 大学や放送局及び関係者との提携により、それらの施設や人材を弾力的に活用する。また、これにより固定費の変動費化も図る。
(ウ) 教室は各現場といった動態性に優れ、授業即その場で活動しているといった、常に生き生きとした存在感のある大学を目指す。
(エ) 出資団体他の教育、研修、研究機関として機能
(オ) 時代と社会を見据え、芸能の可能性を常に模索
(カ) プロによる実践教育、プロによる短期集中講座
(キ) 現場、実践を通じて人格形成
(ク) 郷土・歴史・文化への理解があり、指導力・行動力・マネージメント力そしてもてなしの心のある豊かな人間を育成
(ケ) 現場実習と実践を優先し、成果を求める学び舎。学生も積極的に参画し、作り上げ、プロモーションする中で育つ学び舎

(3)学部
学部 内容 立地
  芸 能 郷土芸能学部 ・中山間地等に残る伝統芸能の研究・保存・活性化とまちづくり*舞台:主に祭りで演ずる ・学部事務局:松本・キャンパス: 松本。他は移動キャンパス

伝統芸能学部 ・能、歌舞伎他の歌舞音曲、話芸、遊芸他・京、江戸情緒の中で見せ、学ぶ伝統芸能*舞台:主に舞台で演ずる ・学部事務局:川越・京都・キャンパス: 川越・京都。他は移動キャンパス

現代芸能学部 ・ドラマ、劇、歌、踊り、話芸他*舞台:主に放送局で演ずる ・大学本部・学部事務局:東京都区部(浅草他)・キャンパス:都区部。他は移動キャンパス

その他 国際芸能学部 ・海外の芸能文化を研究し、比較研究する。

プロダクション学部 ・芸能の評価研究・製作・プロモーション

(4)その他の活動
ア 実習風景の公開、各種シンポジウムなどをマスコミやインターネットを通じて日常的に情報発信する。
イ 社会にとって常に存在感があり、利益を生める情報体である必要がある。その確認装置として芸能プロダクションを併設し、大学と有機的な連携を図る。大学での成果物について積極的にプロモーションを図り、社会ニーズとの緊密化、及びそれに基づく先進性・指導性を確保する。
ウ 映画の台本等のコンテストを行い、具現化に努める。

(5)運営

ア 費用 
(ア)設立資金

出資を求めて㈱研究所を立上げ、その出資により大学をつくる。公共からの出資が困難な場合、補助金対応とする。

(参考:朝日塾中学高等学校)

(イ)運営費
    各種寄付金、授業料、委託研究等の報酬、プロダクションの収入等

イ 管理・指導体制
(ア)教授会
a 他大学の教授や専門家を、多く特別講師として招聘する。
b 正規教授以下、教育研究スタッフ全員を能力主義とし、任期制を導入する。
c 大学と教員に対する評価システムを導入し、公正な評価のもと運営に反映する。

(イ)理事会
研究所の株主と教授会役員を中心に構成。



(6) その他
ア 学生数、授業料他
イ 専門学校等について
学部が一つの大学を想定すると、イメージが即物的に絞り込まれてくるため、徒弟制度~短期大学・専門学校が俎上に上る。

4 参考
■1 伝統芸能 00:22
西洋文化が入ってくる前の芸術と技能を現代芸術と区別した呼称である。日本固有の文化という意味だが、文化の先進国であった中国から流入したものを日本独自のものに作り変えたものが多い。したがって成立の仕方は現代芸術とさほど変わりはない。しかし、明治期の西洋化以降も伝統芸能が既存の形式を保持して存続し、現代芸術と相互に関連性が少ない形で併存しているのは事実である。また、日本では別々の時代に成立した多くの伝統芸能が並列的に存在しているが、すべての伝統芸能が現存しているのではない。

■2 郷土芸能 00:22
中央から地方に伝わり、手を加えられながら続いてきた伝統芸能。主に、祭りにかかわるもの。

■3 プロダクション 00:22
(ア) 生産すること。製作。また、生産物。作品。

(イ) 製作所。特に映画製作所をいう。プロ。

(ウ) 事業や計画を遂行するために特に人材を集めた集合体。また、そのために設立した企業をいう。

■4 プロモーション 00:22
顧客に自社の製品のことを知ってもらい、買いたいと思うような気持ちにさせて、実際に買ってもらうための活動